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主に読書メモ フーコーは読んだことないです

2020-12-01から1ヶ月間の記事一覧

小坂井敏晶(2011)『民族という虚構』第二章「民族同一性のからくり」

いよいよ本章から、小坂井の議論が本格的に展開され始める。ブログ主は社会学を四年間にわたって、勉強してきたわけだが、小坂井の議論は社会学の議論と似通った部分があるとはいえ、全体として全く性質が異なっている。生物学などの知見を借りる等、ヒトと…

小坂井敏晶(2011)『民族という虚構』第一章「民族という虚構」

社会心理学者の小坂井による本書。第一章をまとめる。第一章では、民族がいかに虚構に支えられているかということを、先行研究をなぞりながら示している。 民族と人種 民族や人種は、所与のものではなく、むしろそうであるとする「主観的信念」に下支えされ…